古伊万里：江戸中期末～後期蛸唐草俊寛鉢吉祥文窓絵 ⑤
江戸中期末～後期の蛸唐草俊寛鉢です。俊寛鉢は使い勝手の良い器です。中鉢として、また丼にも最適です。
側面に蛸唐草を、三窓絵に吉祥文、見込に松竹梅を立体的に、太めの内帯文様、薄ダミ濃淡で丁寧に仕上げています。
上手に多い高台二重圏線、高台文様もいい感じです。上質の土・釉・呉須を使い仕上げています。呉須発色は彩度が低めの落ち着いた色です。
ムシクイレベルの極小釉アタリが多少有ます。金継無でも、気にならなければ使用可能です。250年程前の使い勝手の良い器を毎日使って下さい。
インスタグラムを始めました。是非ご覧下さい。 時代 江戸中期末～後期口径 １５.２㎝（１５.０）全高 ６.５㎝（６.４）少し楕円気味、口径が広くあまり目立たず、口径差参照（左右畳付がつく口縁に極小ムシクイ・凹凸・呉須散等多少極小灰振・釉切・凹凸・釉下シワ・釉スレ・濃淡多少
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江戸初期に日本で初めて磁器が生産され伊万里と呼ばれました。
(1610年代)
江戸時代に作られた伊万里全てを古伊万里と呼ぶことが多いです。
現在の佐賀県有田周辺で作られた日本初の磁器です。
伊万里港から出荷された事から伊万里と呼ばれました。

1650年前後、鎖国の中、唯一の輸出港長崎から、ヨーロッパへ向け
輸出が始まりました。
世界中に輸出された日本磁器が、明末清初の政変混乱で磁器生産が
できなくなりました。
オランダ東インド会社が日本磁器に代わり、伊万里をヨーロッパへ
運びました。
ヨーロッパ貴族の柿右衛門、伊万里ブームが始まりました。

伊万里の輸出は1750年前後には終わっています。
磁器生産を再開した日本との販売競争の敗北という説があります。
国内向けの生産が主流になり伊万里の多様化が始まります。
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